初めて見た中学男子の体操競技

~応援席から見えた努力の結晶~

先週末、中体連の体操競技に出場した男子生徒の応援に行ってきました。
実は私自身、体操の大会を間近で見るのはこれが初めて。想像していた以上に迫力があり、生徒たちの真剣な表情と躍動感に圧倒されました。

中学男子の競技は、鉄棒・床・跳馬の3種目です。どの種目も、見ているこちらが息をのむような場面の連続でした。

鉄棒では、勢いよく振り上げた体が大きく弧を描き、回転し、空中で一瞬静止する瞬間に観客の視線が集まります。そして着地。ぐらつかずにしっかり止まると、自然と拍手が起きていました。力強さとしなやかさが同居する、美しい演技でした。

床の演技では、走っての前方宙返りやロンダートからのジャンプなど、動きの切れとリズムに見惚れてしまいます。演技と演技の間には、わずかな静寂と緊張感があり、それもまた舞台のような雰囲気をつくっていました。

跳馬は特にスピード感があり、助走から踏み切り、空中姿勢、着地までが一瞬の中で決まります。体の軸を保ちながらのジャンプには、日々の地道な練習が感じられました。

今回応援した生徒も、毎日の学習と並行して部活動にも全力で取り組んできた一人です。塾ではあまり多くを語らないタイプの彼ですが、この日は演技に集中する表情がとても頼もしく、大きく成長した姿を見ることができました。

体操という競技は、一人ひとりが“自分の演技”を舞台で表現するスポーツです。その分、練習の積み重ねが試され、精神力も問われます。今回の大会で、彼が学んだこと、感じたことは、これからの人生においても大きな糧になるはずです。

こうして勉強以外の場面で生徒の努力や表情を見ることができるのは、指導者として本当にありがたいことです。またひとつ、生徒たちから学ばせてもらいました。